ポルトガル紀行 豪華絢爛ジェロニモス修道院 大航海時代の繁栄を象徴
世界遺産でマヌエル様式の最高傑作
ポルトガルの旅で大きく感動した場所のひとつ
国王マヌエル1世の命により、エンリケ航海王子の功績と
インド洋航路を発見したヴァスコ・ダ・ガマの偉業を称え
また航海の安全を祈願して建設された、豪華絢爛な修道院です
(大きすぎて写真に収まりません)
壮大な音楽と外観を映した映像がYouTubeにあったので載せておきます
晴れたリスボンの景観も観れるのでご参考に
Mosteiro dos Jeronimos 4K
まずは、マヌエル様式の最高傑作のひとつ
南門
24体の聖人や高位聖職者の像、紋章などの彫刻で覆われ
中央にはエンリケ航海王子の像
頂きにはベツレヘムの聖母の像が掲げられています
また、扉の上の部分には、修道院の名前になった
聖ヒエロニムスの生涯が描かれています
まずは、併設されている
サンタマリア教会
マヌエル1世以後の王家の墓廟で
入り口近くには、ヴァスコ・ダ・ガマの棺(1枚目)と
ポルトガルの詩人ルイス・デ・カモンイスの棺(2枚目)が安置されています
進んで行くと、豪華で壮観な眺め
ポルトガルを巡ってたくさんの教会や聖堂を見て来ましたが
ここが一番感動しました
当時のポルトガルの繁栄を象徴しているようですね
ステンドグラスも素晴らしい
右横に描かれているのは聖母マリアです
祭壇へ向かう途中にパイプオルガンもありました
そしてマリア像とキリスト像
キリストの下には聖ヒエロニムスが描かれています
キリスト教の聖職者・神学者で、聖書をラテン語に翻訳した人です
特徴は、赤いローブとライオン
修道院に入ってきたライオンのトゲを抜いてあげたら懐いてしまい
彼の側にいるようになった…という伝説があり
トゲを抜いているシーンでしょうか
周りの修道士は恐れ慄いていますね
こちらのステンドグラスも、一番上が聖ヒエロニムス
真ん中の赤いローブを着た方がマヌエル1世
その後ろの青い服の男性がヴァスコ・ダ・ガマだそうです
中央祭壇には、ピエタなどキリストの絵画が
しかし意外とシンプルです
祭壇の両側には王家の墓が安置してあり
石棺はそれぞれ大理石の2頭の象が支えています
こちらは婚礼衣装の聖母マリアと聖ヨセフ、抱いているのはキリストでしょう
かなり珍しいのではないでしょうか?初めて見ました
そしてクリスマスシーズン限定で設置されていた、レアなジオラマ
キリスト教の色んなシーンが描かれています
この規模のジオラマは珍しいと、ガイドさんが言ってました
ロバに乗ったマリアのお腹が膨らんでいます
次は、サンタマリア教会を後にし、修道院の方へ
絶景その2
回廊
とても広く、回廊に差し込む光がまた幻想的
正方形の中庭を取り囲んでつくられた回廊は、石灰岩でできた2階建て
柱も天井もマヌエル様式でつくられています
マヌエル様式とは
15世紀後半から16世紀のポルトガルで流行した建築様式。
船や海に関する装飾が施され、地球儀・鎖・ロープ・波・サンゴ・海草・植物などがモチーフとされています。
柱には細かい彫刻が
一つひとつ何のモチーフか考察するのも面白そう
次は、修道士たちが食事を取っていた
食堂
カラフルなアズレージョが素敵です
そして再び、聖ヒエロニムスを描いた絵画が
護るように横たわるライオンがかっこいいですね
それでは2階部分に上がってみましょう
2階はサンタマリア教会の聖歌隊席にも繋がっています
たくさんの肖像画(宗教画)が飾ってありますね
そして大きな十字架に架かるキリストは圧巻
神々しいことこの上なし
そしてキリストの後ろから、教会を見下ろせます
びっしりと彫刻が施された柱の数々が素晴らしい
柱はヤシの木をイメージしているのだとか
スペインのサグラダ・ファミリアにも似ています
最後に、2階から見下ろす回廊の中庭を
写真では伝えきれない感動でした
ぜひ生で体感していただきたい
次回も、首都リスボンの観光地紹介です